東野 航平

「循環型社会をマクロ、ミクロの両方の視点で見られるように」
~自分なりの政策提言を描きたい~

研究員とは
価値ある知識や提案を外挿するために学び続ける仕事である。
環境エンジニアリング事業本部
環境事業支援グループ
東野 航平
2021年入社
大学院工学系研究科都市工学専攻(修士)
入社後の主要業務

1年目
国内外のプラスチック関連制度および各種使用済みプラスチックフローの推定に係る調査業務(A大学)
2年目
B公益財団法人出向業務

当社に入ろうと思ったきっかけは?

研究室の指導教官からの推薦がありました。他には、僕の出身校で当社前代表がオムニバスの講義を持っていたことがあって、その関連でエックスを知ったというのがあります。
僕自身はもともと廃プラスチックのリサイクル、マテリアルフローに関する研究をしていて、それをどう社会に結びつけるかというところに関心がありました。自分のやってきたことが活かせるという意味でコンサルタントやシンクタンクを重点的に考えて就活し、エックスに入ったという感じです。

業務で自分の研究が活かせている場面などは?

自分は珍しいケースですが、もともとやっていた研究に連続するような業務を一年目から持たせていただいています。他には食品ロス抑制のための実証試験みたいなことをやっていますが、大学でのデータ整理の経験が活かせてると感じます。
その他仕事をしていると廃棄物の多岐にわたる話に触れるので、それをいろんなところに結び付けつけて考えるような機会があるので面白いなと思っています。

実際に会社に入ってから何か新しい発見、視点、スキルなど得たものがあれば教えてください

まだ二年目なので見えづらいところはあります。代表からも三年とにかくやってみてからと言われているので、経験を積まないとまだ見えてこないのかなと思っています。自分を俯瞰して、振り返ることはやろうと努力しているという感じですね。

ワークライフバランスに関して、自分のための時間などを作る余裕はありますか?

プライベートで演劇の演出をやっています。そこでは全力で取り組んでいます。一方で、ワークの部分ではとにかく目の前のことに真剣に取り組むというのは意識しています。振り返るという意味ではワークの中で業務のことはしっかり振り返るようにしています。

働き方はどのような感じですか?

フレックスタイム制で働いているので、コアタイム(10:30~15:30)はありますが、そこを守れば何時に来て、何時帰ってもいい。仕事がキチンと終わっていなければちゃんと働くけれども、もうそれ以外はちゃんと自分の時間を取るようにしています。むしろそっちのほうがずっと仕事のことを考えているよりは、息抜きになるし、ほかの知識を得たりする時間もやっぱり僕の中では本当に大事。そういったインプットはかなり意識づけてやっているつもりです。

職場以外では仕事をしない形でしょうか?

そうですね。でも仕事をしていると関係するものが目に入ることはあります。例えば旅行に行ったりしてゴミ箱を見つけたりすると、どんな感じで分別してるのだろうとか、そういうところにどうしても気がいってしまうことはありますね。

一日のスケジュールはどんな感じですか?

現在、他団体に出向もしているのですが、まずエックスで働いている時は10時から10時半の間に来て、後ろに予定が無い時は19時や20時まで、仕事をして帰るっていう感じですね。繁忙期の時は終わらないなと思ったら22時ぐらいまでいるときはあります。その時はちゃんと自分の中で仕事をして終わらせるっていうのを決めてやっています。出向先では9時から17時半で時間が決まっているので、9時に行っているという感じですね。

働き方には自由度があることが分かりました。その他、新人教育など会社の雰囲気はどうでしょうか?

先輩社員は、良い意味で本当に教えたがる方が多いと思います。ある意味、よそのグループの方でも聞きやすい所はあります。ただし、難しいのはまず分からないところを分かるようになるっていうことだと考えています。それがちゃんとできるようになれば、自分の成果も充実するんだよなと思いながらやっています。
あともう一つ、新人には議事録作成という仕事があると思うんですけど、議事録を書くにもやっぱり勉強しなくちゃいけないんですね。いろんな知識も必要ですし、他の人から見てわかるようにちゃんとまとめなければいけない。これを通じて分からないところを分かるようになるっていうことでもあるので、本当に一年目のうちはちゃんと議事録を書くことが本当に重要かなと思います。

議事録で赤が入れられなくなるまでが登竜門っていうようなイメージがありますか?

いくらでも赤は入ると思います。自分の知識がまだ全然足りないのでちゃんと書けるようになるまでは本当に長い道のりなんですけど、先輩から指摘されなくなるように頑張ろうという気持ちの方が重要なのかなと思います。

当社のアピールポイントとか、ユニークなポイントなどはありますか?

所属部署について言えば、ソフトとハードを両立しているということがあります。廃棄物に関わるソフトな処理計画から、ハードの施設設計まで両方できるというのは強みだと思います。僕はもともと循環型社会の全体デザインみたいな方が個人的には好きなのもあって、かなりソフトに偏るのかと思ったりしますが、色々な専門分野があり、いろんな知識があるっていう人が多くて、それが会社として、組織として成立しているというのが面白い所かと思います。

今まで大学で勉強してきたことが仕事に役に立っているようなことありますか?

エクセルで膨大なデータを見ること、そういうデータを整理してどのように伝えるかということに関しては役立っているかもしれません。また、大学とか院とか研究の成果に関しては突き詰めると、どう見せるか、どう伝えるかが重要かと思っていて、それはコンサルタントとしてもめちゃくちゃ重要だなあと思っています。そういったことを実際スキルとして大学、大学院の研究の中で身に付けるところはあると思うので、それが出来ていると、クライアントに伝える時、少しは楽だよという感じですかね。

これから身につけたいスキルなどはありますか?

循環型社会を考えるときには、廃棄物を上流側に結びつけて考えないといけないし、廃プラスチックのことを考えるときには、ちゃんとほかの廃棄物についても目を向けなきゃいけなくなる。そういったマクロ、ミクロの見え方をちゃんと頭の中で行き来することで自分なりの政策提言のようなことができるようになりたいと思います。そのために色々なことが頭の中で描けるようになるスキルっていうのをつけなきゃいけないなと思っています。

現状、廃棄物フローは完全に透明化されてないそうですね

廃プラスチックのマテリアルのフロー1つとっても全然データが取れないところ、整合性が取れていない所とかはいくらでもあると思います。

最後に、かつて就活生だった自分自身に向かってひとこと言うとしたら?

「なるようになる」というのは言い過ぎかもしれないんですけど、その時々で自分が面白いと思ったことをやっていくのがいいと思います。ある意味では僕の進路選択って場あたり的なんですよ。でも、その時に感じたことっていうのがたぶん一番大事だと思います。将来設計を逆算してやっていくっていうのも結構大事かもしれないけども、その時に“面白い”と感じたことって絶対に嘘じゃなくて、反対に“なんかちがう”と思ったまま突き進んだら絶対後悔すると思います。そこから先は面白いことを選べていたら、なるようになる。っていう言い方かもしれないですね。
あとは、肩の力を抜いてやれると面白いよと言いたいですね。力が入っていると視野狭窄になって他の事が全然見えなくなっちゃうから、好きなようにやれるといいんじゃない?と思います。

内定者インタビュアーの感想 ①

東野さんは廃棄物やプラスチックのマテリアルフローに関する研究を行っています。研究から得られる知見を社会に結びつけたいと考え、当社に入りました。入社後2年間の経験から、プラスチック問題は単独では解決できず、今まで触れられてこなかった様々のことと関連付けて考察する必要があると感じたそうです。廃棄物やプラスチックの問題をマクロとミクロの視点から捉え、気づいたことを自分の中で整理したうえでクライアントといった他者に明確に伝えることを身につけたいそうです。
東野さんのインタビューから、私は会社の社風やワークライフバランスについてイメージすることができました。当社の社員はいつでも仲間を助けたり丁寧に説明したりできる状態が整っており、気兼ねなく頼ることができるようです。自分は何が分かっていないのか、何を助けてもらうべきなのかを把握することが大切だというアドバイスがとても印象的でした。また、東野さんはライフワークバランスをとっており、趣味の演劇を楽しむ時間も確保しています。仕事の時は仕事に集中し、それ以外の時は個人の時間を楽しんでいます。
最後に、「これは面白い」と思ったことをやれば本当にやりたいことが徐々にわかるようになるというアドバイスもいただきました。この言葉を信じて一つ一つの仕事に取り組みたいです。

※インド帰国中の内定者(当時)とつなぎながら実施しました

内定者インタビュアーの感想 ②

東野さんは、前々から「環境問題の解決に貢献したい」と考えており、その思いからエックス都市研究所を志望するに至ったそうです。入社後は、自身の専門分野外のことを学ぶ機会が多々あったそうで、実務を重ねていくうちに「環境問題を通じて、社会をどうデザインしていくか」というようにより高い視座で環境問題について考えるようになったとのことです。
目の前の課題に集中してがむしゃらにこなすことが重要と仰っていたのが印象的で、そこに東野さんにとっての一流の研究員の在り方が表れているように感じました。
また顧客に資料を用いて説明する際、「相手に伝わるような見せ方をすることに様々な工夫を凝らすことが信頼関係を築くうえで大切である」とのことで、顧客ファーストの精神に重きを置く社風を伺い知ることができました。

社員インタビュー
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