山田 健太

「地域の困りごとにエネルギーを切り口に柔軟に対応することで、より良い信頼関係を築いていく」
~自身の研究から社会実装へつなげる~

研究員とは
顧客のニーズに呼応し、自分の情熱を燃やす仕事である。
サスティナビリティ・デザイン事業本部
地域エネルギー戦略チーム
山田 健太
2018年入社
大学院都市環境科学研究科地理環境科学域(修士)
入社後の主要業務

1年目
ゼロ・カーボン先進街区フォローアップ業務委託(A市)
2年目
環境管理計画策定支援業務(B市)
3年目
エネルギービジョン策定業務委託(C市)
4年目
ゼロカーボンビジョン推進支援業務委託(D町)

大学時代学んでいたことは?

大学院は環境系研究室で、特に自然地理を専門としていました。ばりばりエンジニアリングではなく、地図を使って地域の自然や人の活動に着目する研究をしていました。

環境系だからということで、就職活動の時に当社を選んだのでしょうか?

そうです。研究室では環境系のコンサルタント・シンクタンクに進む人が多かったのです。特に当社が良かった理由は、地域のことをやっていたという点です。地理が地域に着目することが多いんですね。行政に就職して、ひとつの地域に絞るというのは考えていませんでした。

研究員というのは、進まれた先輩も身近に多かったのでしょうか?入社前後のギャップはありましたか?

あまりなかったですね。地理学系の研究室は環境系のコンサルタント・シンクタンクか航測系に進む人が多く、先輩たちから話を伺っていたこともあり、あまりギャップは感じなかったですね。

入社直後の業務は?

打合せのメモを作るというところから始まりました。専門的な内容が多いので、メモを作りながら学んでいくという流れでした。

研究室で専門用語を知っていた分、議事録の作成時などに苦労を感じたことが少ないというのはありましたか?

環境と言っても分野は広く、私は地域エネルギー戦略チームに所属し、環境で接点がありつつもエネルギーの知識も求められるので、自分が学んできたところとは少し違っていました。新しいことは、メモを取りながら学んでいきました。

現在入社4年目とのことですが、業務内容は変わってきていますか?

最初は議事録作成など部分的・補助的なものです。2年目に、ある自治体のゼロ・カーボン先進街区の広報資料を作る業務を任されました。初めての業務で結構大変でしたが、当社メンバーの皆さんや専門家の大学の先生など様々な方の支援を受けながら、全体を取りまとめるという業務を行いました。

先輩とのコミュニケーション面ではどうですか?

最初から皆さん親切に接して教えてくれました。自分の所属している部署に限らず、どの部署の先輩も話しかけてくれて、仲良くなっていますね。

私(インタビュアー)自身は自分からがんがん行けないタイプなので、そういう部分があるのはありがたいと思います。

困っていたらみんな教えてくれるので、大丈夫です。私もそこはありがたかったなと思っています。

平均的な1日のスケジュールは?

業務をざっくりと分類すると、基本的に頭を使う仕事と単純作業的な仕事に分けられます。入社2,3年目で業務内容に幅が出てきました。頭を使う仕事は午前中、単純作業的な仕事は夕方にするなどの効率は意識しています。

業務を終わらせるために出社時間より早く出社したりもしていますか?
(編集補足:フレックスタイム制ではコアタイム10時30分からです)

その点については、自分の判断でできます。業務によりますね。

様々な業務を抱えるなかで、マルチタスク的にかかわる場合に心がけていることは?

投げられたことをパート毎に分けるようにしています。時間がかかりそうなパートを優先してやる、など切り分けて考えて取り掛かるようにするのはひとつのコツだと思います。

1年目の自分へのアドバイスは?

自分がやってきて良かったことは、興味がある分野について業務とは別に継続してきたことですね。業務でやるべきことというのはもちろんありますが、プライベートと業務の枠にはまらないこともあります。私の場合、大学院で海の環境に関する研究をしており、入社後にも論文を書いたりもしています。ブルーカーボン(海草、藻場によるCO2吸収固定)の研究会に所属もしていていますが、そういうことが将来の業務につながるかもしれません。

研究会は休みの間に集まるものでしょうか?研究会で扱った内容が仕事につながったというのはあるのでしょうか?

民間企業などの集まりで、研究会は平日日中ですが、将来の業務につながる取り組みとして、業務時間内に参加しています。
ブルーカーボン自体がまだまだ認知されておらず、これから業務につながっていくであろうという段階です。ブルーカーボンに興味を持った自治体、民間企業からの問合せはいただいているので、相談にはその都度対応しています。

最もやりがいがあった業務は?

先ほどの話と重複しますが、やっぱり、はじめて任された仕事ですね。全くやり方が分からなく手探りではじめるところから、みんなを巻き込んで、満足できる段階までもっていって、やり遂げることができたと思います。

今後やってみたい業務は?

ひとつの大きいプロジェクト全体を取りまとめる立場でやってみたいですね。先ほどお話したブルーカーボンなど、海を活用することで、地域の課題解決に資する業務を回してみたいです。

仕事をしていく上で失敗はあると思いますが、どの様に失敗を次に活かしましたか?

失敗を振り返るということです。自分の中で振り返るだけではなく、その業務に関わっている人にも聞いて、客観的な意見をもらうようにしています。同じ失敗を二度と繰り返さないように意識することも大事ですね。

後輩に、意識してこれだけは気を付けた方が良いとアドバイスすることはありますか?

仕事を頑張るのもすごく大事ですが、プライベートも大事ということです。両方を意識してバランスをもっていくことも大事です。

地域系の仕事ですと現地での仕事が休みの日に急に入ることがあると思いますが、そういう時などはどのようにモチベーションを維持しているのでしょうか?

これを達成したら顧客が喜んでくれる、ということですね。例えば、顧客から突然入ってくる依頼は、顧客としても緊急で困っていることだったりすることが多いので、それにうまく対応できればすごく喜んでもらえる。それを重ねることで、信頼が積み重なっていきます。

仕事以外で出張時にクライアントとの交流はありますか。

今はコロナ禍で無いですが、打合せ前後に食事に行くということはありましたね。

内定者インタビュアーの感想:

エックス都市研究所は先輩方にすぐに相談に行けるようなとても風通しのいい会社であるという印象を受けました。山田さんが一人で任された自治体との広報の仕事は、初めてで大変な部分もありながら先輩方に助言をもらいつつ成し遂げ、達成感が得られたと仰っていました。
そして、失敗を振り返るために周りの方々に意見をもらうことで次に繋げられるように努めているというお話を聞いて、成功体験だけでなく失敗をも成長の糧にする環境づくりを自ら行なっているように感じました。また、仕事とプライベートでのバランスに気を遣っているものの、仕事の内容上、休みの日に仕事が入ることもあるとのことでしたが、お客様に喜んでもらうことを考えると苦にならないとお話しされていて、山田さんのように周りの人のことを考えた言動のできる社会人になりたいと考えさせられました。
(編集補足:業務都合上休日勤務となった場合は、振替休日を取得しております。)

社員インタビュー
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