林 雅樹

「コミュニケーションを大切に、地域の多様なステイクホルダを巻き込んでいく」
~課題を抱える地方に寄り添う~

研究員とは
お客さんの課題を理解し、最適な解決方法を提供する仕事である。
大阪支店
林 雅樹
2017年入社
大学院多元数理科学研究科(修士)

入社後の主要業務

1年目
温室効果ガス排出推計業務(A市)
2年目
廃棄物処理関連の事業可能性調査業務(B組合)
3年目
補助金申請応募支援業務(民間企業)
4年目
一般廃棄物処理基本計画策定業務(C市)

当社への志望理由は?

もともと大学では数学を専攻していました。数学専攻の人の就職先はプログラマー、銀行系、教員関係がほとんどなのですが、全く違う方向に行きたかったんですね。それで総合職用のサイトなどいろいろ見て、シンクタンク・プランニング系で環境系の当社を見つけ、自分と同じ専攻の他の人たちなら行かないところということで受けたところ、採用されたという経緯です。

環境系を選んだ理由は?

こういうとアレですが、一番はじめに採用されたのが当社だったという単純な理由です(笑)。

所属組織、現在の業務について教えてください

大阪支店に所属していて、大阪支店で主にやるのは地方自治体の業務です。私自身も近畿圏、西側地域の廃棄物関連の業務、民間の産業廃棄物処理の仕事をメインでしています。

行政の業務、民間だと民間の方が多いのでしょうか?

行政の方が多いですが、民間の業務も毎年一定数はあります。

特に思い出に残っている業務を教えてください

入社1年目のある近畿圏の組合の業務です。協議会を設置して規模が大きいものでした。協議会に出席し、写真を撮影して議事録も書きました。後日、会に参加されていた環境系の有識者の方に議事録を褒めていただけたことが最初にとても印象に残り、うれしかったのは覚えています。
逆に大変で思い出に残っているのは、入社後に多く行っている環境省などの補助金申請を行う業務です。期限までに書類を整えて提出する必要があるものが複数重なると大変で、かつプレッシャーがありました。

毎年その様に重なるのでしょうか?

毎年ということではないです。財政的に厳しい自治体では、国の補助金制度を活用してより良い検討ができるようになるので、申請を行うことがあります。たまたま入社2年目の時に、そういった業務が3,4件重なったことがありました。

やりがいを感じる場面を教えてください

まだ入社4年目なので自分が中心になった大規模な業務経験はまだないですが、例えば補助金申請業務などをしてクライアントから「ありがとうございました」と言われると、自分が役立てたと感じることができて、やっていて良かったと感じますね。

将来的な目標を教えてください

自治体が色々やりたくても、人員、財政面などでできないことがあります。入社以来、そういった場面を見ることがありました。現場の中で課題を解決できるように、行政、民間などいろいろなステークホルダーを巻き込めるような研究員になりたいと思っています。実際の課題に直面している最前線である地方に寄り添って、解決できるようになりたいです。

何か具体例はありますか?

人口、面積ともに小さい自治体がごみ処理施設を作りたいとなっても、財政的に難しいことがあります。あまりに人口や面積が小さすぎると、補助申請のための要件も満たせないところもあります。広域化といって、周りの市町村と協働することもできない場合があります。そのような事例の解決策として、全く違う補助制度を探す、民間と絡めるなどの事例が出てきています。

入社前と入社後のギャップはありましたか?

志望動機からして、やりたかったことのギャップはなかったですね。
本当に分からない、知らない世界だったので、何をするんだろう、自分にどういう事ができるのかなという感じでした。課せられたことをやっていこう、という思いでした。

当社の社風を教えてください

個人、チームの色はすごく出ると思います。会社全体の方針はありますが、チームリーダーの方針によるところは大きいと思います。

どのチームに入るかによるということでしょうか?

それもそうですし、組織の前にまず個人がどういう能力を持っているか、どの様な働き方をするのかが問われていると思います。
我々のような仕事は会社ではなく、その人がいるからお願いしようと依頼される、それを目指さなくてはならないと、入社以来何度もリーダーから言われています。

個人に依頼が来る形は過去にあったのでしょうか?

大阪支店で見ている限りですが、「こういう課題があるので、この人に相談したい」という形でクライアントから連絡がきて、業務につながっていくということは何件も見てきました。
そんな研究員になることを目指していきたいです。

仕事とプライベートの両立はできていますか?

しなくて良い残業はしてはダメと言われています。仕事で圧迫されて、プライベートが全くないというのはないです。物理的にプライベートの時間も取れています。
私は通勤時間を長くとりたくないタイプなので、会社から歩いて行けるところに住んでいます。仕事が終わったら、20分以内には家に着けます。

コロナ禍で働き方や業務内容に変化はありましたか?

新型コロナウイルスの影響で、4月から基本的にテレワークになりました。自分の家にモニターを揃えるなどはしました。ストレスに感じたのは、普段話せている人と話せないことでした。同僚とオンライン打合せをする際に、途中で雑談を軽く挟むようにしました。

雑談など会話をすることによって、ストレスが軽減されたと気付くようになったのでしょうか。

4、5月の在宅勤務期間中には、1日の中でコンビニでの「お箸いらないです」しか声を発しない日もありました(笑)。一旦コロナの状況が落ち着いたタイミングの6月頃に今後について話し合いをした際に、1日の内で10分ほど軽くオンラインで雑談するような時間を取ろうという提案があり、いろいろ話せる機会が増えました。

一緒に働いている大阪支店の人も、話せる時間が増えて雰囲気が良くなったと思いますか?

そうですね、参加率も良いですし皆さん受け入れていると思います。

研究員に必要な資質や能力は何だと思いますか?

コミュニケーション能力は絶対に必要だと思います。
クライアントの課題に対する知識は当然ですが、そもそも相談されないと業務に結びつかないです。人と人で業務ができあがっていくので、質問、課題を投げかけてくれるような関係性を築いていく必要があります。
双方辛い思いをする必要が出てきた時に、一緒に動いてもらえるような関係性を築ける必要はあると思います。

関係性を築くために気を付けていることはありますか?

業務をしっかりやるのは当然です。ただ業務だけの話ではなく、打合せの間の雑談などでぽろっと真の課題が出てくることもあり、和やかな空気感で打合せをやらないといけないなと思っています。僕はちょっと硬いので、冗談を言ったり、口調も含め、肩の力を抜いて話せるようにならなければならないと思っています。

内定者インタビュアーの感想:

インタビュー全体を通して、お客様のことを第一に考え業務を進められている姿勢が印象的でした。林さんは、学生時代に学んでいた分野が環境分野ではなかったそうですが、経験のない分野への挑戦としてエックス都市研究所へ入社されました。そのような中で、自分がやりたい仕事を考えるのではなく、お客様の要望を地方、現場で解決するため一緒に悩み、解決策を導き出すということは当たり前のように思われて、別分野のバックグラウンドを持つ林さんだからできることなのではないかと感じました。
また、業務の中で大切にされていることは、お客様や同僚とのコミュニケーションだそうです。特にお客様に対しては、話しやすい雰囲気づくりに気を配っているそうです。その結果、お客様との打ち合わせの後に、別件で相談されることもあり、その話が新たな業務につながることもあるそうです。信頼関係こそが、新たな業務に繋がるのだと感じました。

社員インタビュー
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