土木学会論文集(2024 年 80 巻 1 号掲載)の中間貯蔵事業での輸送計画と管理に関する論文に、弊社社員が共著いたしました。中間貯蔵事業においてピーク時に年間400万袋の除去土壌を輸送し、そのマネジメントについて報告した内容です。
福島県内における中間貯蔵施設への除去土壌等の輸送の計画と管理について
矢野 康明, 宮田 真幸, 寺沢 直樹, 佐野 薫, 土井 麻記子, 山村 剛, 海老原 寛人, 松井 祐樹
<抄録>
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故で放射性物質による環境汚染が生じ,除染等による環境回復が進められた.これにより発生した除去土壌や廃棄物(約1,400万㎥)を福島県外で最終処分するまでの間,環境省は安全で集中的に管理・保管する施設である中間貯蔵施設を整備し,保管している.福島県内各地に仮置されている大量の除去土壌等を中間貯蔵施設に搬入するため,最大時には,1日当たり1,700台程度(延べ3,200往復程度)の大型ダンプトラックが稼働するため,道路混雑・渋滞発生による一般車両への影響が懸念された.本稿では,輸送計画,交通影響モニタリング及び輸送中のマネジメント(PDCA 管理)の実績について事例報告する.