機関紙「都市清掃」に弊社社員の論文が掲載されました。
タイトル:資源循環に関するプラットフォームの社会実装に向けて
著者:エックス都市研究所 土井麻記子,中石一弘
掲載雑誌:都市清掃、Vol.73、No.357、pp44-50(2020.9)
概要:
低・脱炭素化と資源循環におけるSociety5.0の社会実装に当たっては,当該分野におけるICT導入によるイノベーションを加速化し,労働生産性の向上に取り組むことが重要である。筆者らは,資源循環に関するプラットフォームの社会実装に向けた課題を整理した。
はじめに,プラットフォームビジネスのポイントとして,プラットフォームの定義,プラットフォームの分野分類,生産性向上の具体方策と指標,ICT技術の導入先進事例としてのMaaSの動向,全国都市清掃会議発表会の動向を確認した。その上で,資源循環に関するプラットフォームの事例を収集・分類し,傾向把握を行った後,今後の課題について考察した。今後の課題として,プラットフォームを活用して廃棄物管理システムとしての全体最適に繋げること,そのためにも資源循環領域の付加価値向上を図ること,を挙げた。
筆者らはこれまで,廃棄物処理・リサイクルIoT導入促進協議会において,資源循環実態データプラットフォームの検討を行い,概念の明確化に取り組んできた。引き続き,資源循環分野に必要なプラットフォームの社会実装に向けて活動を継続していく。